「STORM」は、日本のテレビ局や映像制作会社で広く使われている、プロフェッショナル向けの動画転送・管理プラットフォームです。大容量の動画をダウンロード・収集・保存するための基盤として、日々のメディア制作ワークフローに欠かせない存在となっています。
今回のプロジェクトは、Unixonの 海外展開の一環 としても実施されました。STORMを AWS Marketplaceにパブリッシュ するにあたり、海外ユーザーにも直感的に操作できるUI/UXが必要でした。AWS Marketplaceはグローバルな販路拡大につながるため、世界のプロフェッショナルにとっても「誰でもすぐに使える」設計が求められていたのです。
しかし従来のSTORMは、開発者視点で設計されていたため、機能面では優れている一方で、操作性には課題がありました。そこでUnixonはSAMIに UX/UIの全面的なリデザイン を依頼。プロの現場にふさわしい「より簡単に、よりスマートに、より快適に」使える体験を実現することをミッションとしました。
また、本プロジェクトで、Unixon Systemsの担当役員である木村氏は、2018年に総務省の事業でロシアを訪問したことをきっかけにSAMIと交流を持ち、その後、関係性を深めてきました。こうした背景もあり、今回のリデザインプロジェクトは、両社の信頼関係の延長線上で生まれた取り組みとなっています。
今回のプロジェクトは、STORMの UIとUXの再設計 に特化。
私たちは以下を担当しました:
Figmaによるデザイン作成
まずはサービス全体を分析し、STORMの利用状況とユーザーの行動を徹底的に調査。特に重視したのは、海外ユーザーでも直感的に使えるユニバーサルな体験設計 です。
グローバルのベストプラクティスを研究し、国際的に認知されたプラットフォームを参照することで、文化や言語の違いを超えて「親しみやすく、効率的で、アクセスしやすい」UIを設計しました。
改善の中核は、明確なユーザーフローの導入。これまで十分に整理されていなかった操作の流れを、開始から終了までシンプルに再構築しました。さらに、モーダル、エラーメッセージ、通知を統一し、開発チームがスケーラブルに活用できる中央管理テーブルを作成しました。
UX改善後はUIデザインに着手。Unixonのブランドガイドを踏まえつつ、カラーやアクセントを見直し、一貫性と洗練性を両立。ライトモード/ダークモード 双方を用意し、現場での使いやすさとアクセシビリティを確保しました。
デザインフェーズが完了し、現在はUnixonの開発チームが実装を進めています。SAMIは引き続きテストやレビューを通じて開発を支援するとともに、今後はUnixonの既存システムや技術を SaaSプロダクトとして展開できる形に進化させ、海外市場への展開を後押ししていく予定です。
Miro
Figma
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