

このプロジェクトの始まりは、SAMI Japan代表・牧野とクライアント企業との再会からでした。
クライアントはかつて、牧野が在籍していた楽天市場に出店していたハワイアン雑貨の販売企業。当時は国内向けのEC事業として成長を遂げていましたが、年月を経て「次の挑戦」として、日本の商品を世界へ販売する越境EC事業 を構想していました。
その新たな挑戦の舞台となったのが、今回開発を担当した 「Shopping Agent Japan」 です。
このプラットフォームは、日本国内の商品を海外ユーザーが手軽に購入できるようにすることを目的とした新しいBtoCサービスとして構想されました。
初めての海外販売ということで、まずは スモールスタート からの展開を決定。
商品ラインアップを10点に絞り、他のドロップシッピングサイトやEC事業者ネットワークを活かして、美容マスク、日本茶ティーパック、プラモデル、文房具 など、海外ニーズが高く配送リスクの低い商品を選定しました。
クライアントは倉庫を持たずに販売を行うビジネスモデルを目指しており、私たちはその構想を支える ECシステムとオペレーション設計 の両方を担いました。
SAMIが担当したのは、Shopping Agent Japanの ECサイト構築と運営設計の両立。
具体的なスコープは以下の通りです:
事業モデル検討の結果、採用したのは ドロップシッピングモデル。
仕入先から直接商品を販売できる仕組みによって、倉庫を持たずに世界中のユーザーへ販売できる体制を構築しました。
ただし、この仕組みには在庫切れリスクが伴います。そこで、在庫切れ時の自動通知と顧客対応フロー を設計。商品が仕入れ先で欠品した場合でも、代替商品や返金を迅速に案内できるようにし、信頼を損なわない購買体験を実現しました。
技術基盤には Shopify を採用。国際決済、配送、為替対応といったグローバルECに必要な機能を標準で備えており、クライアントが自ら商品登録やカテゴリ追加を行える管理UIを構築しました。
デザイン面では、日本らしさとグローバルユーザビリティの融合 をテーマに設定。
海外ユーザーが直感的に操作できる構成を意識し、UI/UXデザイナーとビジネスアナリストが連携して導線を最適化。商品検索から購入までをスムーズに進められる設計としました。
また、Shopify上でSEO最適化を実施し、自然検索での集客を強化。分析ツールを導入し、顧客行動・売上・流入経路をリアルタイムで可視化できるようにしました。
さらに、運用フェーズを見据えて、クライアントが外部サポートに依存せずに自走できるよう、運営マニュアルを体系化。商品管理・在庫更新・キャンペーン運用まで、すべての操作を自力で行えるよう設計しました。
「Shopping Agent Japan」の開発を通じて、SAMIは “商品を世界に届けたい人たちが、スピーディーかつデザイン性の高い形で販売を始められる基盤” を提供することができました。
ドロップシッピングという手法自体は新しいものではありませんが、SAMIはその仕組みを日本の事業者が実際に活用できる形にデザインし、小規模でも世界に挑戦できる仕組みづくり を支援しました。
今後もSAMIは、ShopifyなどのグローバルなECプラットフォームを活用し、「まずは自分の商品を世界に売ってみたい」という人々が、スピードと品質の両立したオンライン販売を実現できるよう、技術・デザイン・運営の三方向から支援を続けていきます。

Miro

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